仏・菩薩がみずからその光を和らげ、悩める人々に同ずること。仏・菩薩が悟りの智慧の光を隠して、衆生を救うために世俗界に身を投じ煩悩の塵に同じて、教化すること。
説明
自分の才能や徳を隠して、世俗の中に交じってつつしみ深く、目立たないように暮らすこと。「和光」は才知の光を和らげ、隠すこと。「塵」はちりのこと。転じて、俗世間。「同塵」は俗世間に交じわる、合わせること。また、仏教では、仏や菩薩ぼさつが仏教の教化を受け入れることのできない人を救うために、本来の姿を隠し変えて、人間界に現れることをいう。