通夜はもともと故人を葬る前に親族や知人が夜通しで死者を守ることを意味した。古くは葬儀に至るまでの夜を通して通夜と称した。しかし、時代の変化とともに、2時間程度の半通夜が一般化してきており、僧侶を招いて読経とともに焼香を行うという葬儀に準じた儀式となっている。通夜の儀式化に伴い、弔問客も会葬して行われる通夜を本通夜、遺族など近親者だけで前もって行われる通夜を仮通夜と称することもある。

通夜では一般的に、僧侶が読経を始め、しばらくすると親族や会葬者により順次焼香が行われる。読経の終了後に僧侶が法話や説教を行う場合もある。

また、故人とともに最後の食事を行うという意味で通夜ぶるまいが行われる地域もある。故人の供養と参列者への御礼の意味で食事をふるまう地域もあれば、食事は家族のみで参列者は茶菓子や飲み物を受け取るだけの地域もある。

弔問客が帰ってからも親族が交代で死者を守るという習慣はみられ、特に夜伽(よとぎ)と称して夜を通して故人とともに過ごす地域もある。

昼間に勤務などで告別式に参列できないなどで、近親者以外は通夜のみに参列し、告別式には参列しない若しくは通夜のみで告別式を行わないのが一般的な地域もある(西日本全域、特に中国地方や北海道の一部の地域など)。

逆に通夜は近親者のみ参列し、一般の参列者は葬儀にのみ参列するのが一般的な地域もある(東北地方の一部の地域など)。

地方によっては、通夜を行わない風習を持つ地域もある(秋田県の一部など。秋田市や青森県弘前市では一般的に火葬を行ってから、通夜(逮夜)・告別式を行うことが多い)。また、もともと通夜を行っていた地方でも単身世帯の増加や高齢化の進行とともに通夜を行わず葬式だけ行う「1日葬」が増えている地域もある。

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