黄檗宗おうばくしゅうは、日本の三禅宗のうち、江戸時代に始まった一宗派。江戸時代初期に来日した隠元隆琦(1592 - 1673年)を開祖とする。本山は、隠元の開いた京都府宇治市の黄檗山おうばくさん 萬福寺まんぷくじ

隠元自身は臨済正宗と称していたが、独特の威儀を持ち、禅とさまざまな教えを兼ね併せる当時の「禅浄双修」の念仏禅や「禅密双修」の陀羅尼禅を特徴とする明朝の禅である「明禅」を日本に伝えた。また、道者超元と共に当時の禅宗界に多大な影響を与え、江戸時代における臨済・曹洞の二宗の戒律復興運動等にも大きな貢献をした。

なお、明代の書をはじめとして当時の中国における文化や文物をも伝え、隠元豆の名称に名を残し、日本における煎茶道の開祖ともされる。能書家としても知られ、木庵性瑫、即非如一とともに「黄檗の三筆」と称される。

黄檗宗について

黄檗宗の名は、唐の僧・黄檗希運おうばくきうん生年不詳- 大中4年(850年)の名に由来する。

教義・修行・儀礼・布教は日本臨済宗と異ならないとされる。黄檗宗の宗風の独自性は、日本臨済宗の各派が鎌倉時代から室町時代中期にかけて宋と元の中国禅を受け入れて日本化したのに比較して隠元の来日が新しいことと、明末清初の国粋化運動の下で意図的に中国禅の正統を自任して臨済正宗を名乗ったことによるとされる。

黄檗僧が伝える近世の中国文化は、医学、社会福祉、文人趣味の展開とも関係する。

寺院

萬福寺 - 大本山。
大年寺 - 仙台藩主伊達氏の菩提寺。黄檗宗三大叢林。
東光寺 - 長州藩主毛利氏の菩提寺。黄檗宗三大叢林。
興禅寺 - 鳥取藩主池田氏の菩提寺。黄檗宗三大叢林。
崇福寺 - 長崎三福寺。
福済寺 - 長崎三福寺。
興福寺 - 長崎三福寺。
聖福寺 - 長崎三福寺に加えて長崎四福寺とする。
祥應寺
弘福寺 - 江戸における鳥取藩主池田氏の菩提寺。
禅林寺 - 太宰治墓所。
瑞聖寺 - 黄檗宗系単立。 青木重兼(開基)、木庵性瑫(開山)
紹太寺 - 春日局墓所、小田原藩主稲葉氏の菩提寺。
永慶寺 - 柳沢吉保および柳沢氏の菩提寺。
法雲寺 - 狭山藩主後北条氏の菩提寺。
仏日禅寺 - 麻田藩青木氏の菩提寺。太田牛一菩提寺。
福聚寺 - 小倉藩主小笠原氏の菩提寺。
福厳寺 - 柳川藩主立花氏の菩提寺。
普明寺 - 佐賀藩の支藩鹿島藩主鍋島氏の菩提寺。
宝林寺
少林山達磨寺

五十音順

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