冥銭めいせんとは、副葬品のひとつで、金銭、または金銭を模した物。

故人に冥銭を持たせる理由とは?

これらの副葬品は、故人が「あの世でお金に困らないように」や「三途の川の渡し賃」などの理由によって死者と共に埋葬や火葬などされるものです。

各地の冥銭

真田氏の家紋(真田幸隆の旗印)
六文銭を表しており、「不惜身命ふしゃくしんみょう」を意味する。
日本では、三途川の渡河料金として六文が冥銭とされることが多い(六文銭、六道銭)。過去には貨幣を直接使用していたが、「文という貨幣単位がなくなった」「貨幣を意図的に破損すると罰せられる」「火葬における副葬品制限で炉内に金属を入れることが禁じられるようになった」などの理由から、近年では六文銭を模して印刷した紙のものが使用される。死者は遺族によって用意してもらった紙製の冥銭を米や塩と共に小さな布製の袋に入れたものを懐に入れた状態で、棺に収められる。

こういった思想は、貨幣経済の発達に伴い、霊界のように死後に行くと考えられている別の世界でも貨幣が必要だという価値観念に伴うもので、日本における仏教では、現世と死後の世界の境界にあるとされる三途の川の渡し賃が最後に金銭を使う場であり、それ以降には必要ないとされている。これは現世である俗世界から、仏(欲望や煩悩の無い存在)になる死後世界へと移行する通過儀礼的な意味合いを含むものだと考えられよう。

また、六文銭は真田氏や海野氏などの代表紋に用いられた。

不惜身命とは?

仏道をきわめるためには、身も命も惜しまないこと。身も命も捧げる覚悟で仏道に帰依すること。転じて、自分の身をかえりみないで物事にあたること。

出典『法華経ほけきょう譬喩ひゆ

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