忌火屋殿(いみびやでん)は、天照大御神のお食事を用意するための台所。

毎日、決まった時間に忌火屋殿の屋根の隙間から白い煙が立ちのぼる。神職の人たちは日別朝夕大御饌祭のために、この忌火屋殿で火を起こす。それもヒノキの板──ヒノキとは火の木であるという説も──とヤマビワの木を擦りあわせ、その摩擦熱で発火させるという。この聖なる火のことを「忌火」と呼び、忌火をかまどに焚べてお米を蒸すなど、さまざまな料理を調えていく。すべての料理がそろうと、忌火屋殿の前にある「祓所」でお清めをして、正宮の裏手にある「御饌殿」に運びこむ。こうして日々の食事が天照大御神に捧げられ、「国安かれ、民安かれ」という祈りが届けられるのである。

ちなみに、お供えした料理はどうなるのか。あとで神職の人たちが有り難くいただくのだという。

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