アヌッタラ・サンミャク・サンボーディ(anuttara-samyak-sambodhi)の音写語で、「この上なき(アヌッタラ)、正しく・真実なる(サンミャク)、完全な悟り(サンボーディ)」というのが文字の意味であり、ときには「無上正等覚」とも意訳されます。

この場合、「阿耨多羅」は「無上」に、「三藐」は「正」に、「三菩提」の「三」は「等」に、「菩提」は「覚」に対応しています。

意味は?

仏のさとりの智慧のみを指して用いられることばです。仏さまは「自覚覚他覚行窮満(自らさとり、他をさとらせ、さとりのはたらきが窮まり満ちている)」とも表現されます。

このうち「自覚」は迷いから脱していることをいい、「覚他」とは分け隔てなく、大いなる慈悲のこころをもって他者を救済すること、「覚行窮満」はさとりに必要な六波羅蜜多の修行が完成に達し、その果報である仏果が円満であることをいいます。「無上正等覚」の場合も、「正」は邪に対するものであり、それは「自覚」に相当し、「等」は偏に対してあり「覚他」に相当し、「無上」は未、もしくは分に対してあり「覚行窮満」に相当すると解釈することができるでしょう。

仏のさとりとは、このような意味において「この上なき、正しく・真実なる、完全な悟り」といわれるのです。

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