能の観阿弥・世阿弥、水墨画・連歌の能阿弥、書院造の相阿弥、作庭の善阿弥、立花の立阿弥、美術品鑑定の千阿弥など、名に阿弥がついています。

名前の下に「阿弥陀仏」略して「阿弥」「阿」をつけるのを「阿弥陀仏号」略して「阿号」といいます。

これは、法然上人から念仏の教えを聞いて感銘した俊乗房重源が、みずから南無阿弥陀仏を名としたところから、浄土宗や時宗などでよくつけられ、中世以降は、仏工・画工・能役者など、芸能関係者が好んで用いました。

昔、筒井順昭が病死したとき、嗣子の順慶がまだ幼かったので、敵から攻められるのをおそれて、遺言により、声が順昭とよく似ていた南都の「木阿弥」を寝所に寝かせ、順昭が病気で寝ているように見せかけました。

そして順慶が長ずるに及んで、順昭の喪を発表したと、『天正軍記』は紹介しています。

順昭の代役を勤めた木阿弥は、もとの市人に帰っていきました。
今では諺になっている「元の木阿弥」の語源です。

五十音順

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